Visual Basic データベース操作の書籍を購入してみました。
書籍名は「アプリ作成で学ぶ Visual Basic データベースプログラミング for SQL Server 2012」です。
電子書籍での購入です。
Visual Basicはプログラミング言語として難易度が低いと言われますが、実務では画面の操作やデータベースアクセスは外せないので、言語を覚えるだけでなく、フォームの作成やデータベース操作の学習は欠かせないと思います。
Visual Basicでのデータベース操作の参考書に目を通したくて、この書籍を購入してみました。
この本の概要
Visual Basic言語によるデータベースを利用した本格的なシステムを構築する書籍です。
書籍ではデータベースはSQL Server 2012、Visual Studioは2012という環境で解説しています。
書籍のページ数は496ページです。
書籍で学習できる内容はSQL Serverのダウンロードからデータベース作成、テーブル定義といったDB周りから始まりSQLステートメント、リレーションシップ、ビューの作成、ストアドプロシージャなども解説されています。
作成したフォームは8画面です(理由があり最後の方で止めました)。ログイン画面からマスタ登録、トランザクションデータ登録などのフォームを作成します。プライベートの時間では結構なボリュームになりますが、幅広く解説されていて参考になる部分が多くありました。
良かったところ
実務で必要な知識が解説されている
Visual Basicの学習であれば無料サイトでも可能だと思います、データベース構築からVisual Basicでのフォームの作成やデータベースの操作となると無料サイトでの学習は難しくなります。
この書籍は実務レベルのシステム構築と同じレベルのシステム構築手順が解説されていると感じました。実務レベルでVisual Basicを学習したい人にはお勧めの書籍です。
実際に仕事でプログラムを作るにはプログラミング言語の構文をおぼえるだけでなく、この書籍で解説されているような知識が必要です。
SQL ServerやVisual Basic で出来ることが幅広く解説されている
最初の方はSQLサーバーのインストールから始まり、テーブル定義、SQLステートメント、リレーションシップ、ビューの作成、ストアドプロシージャなどが解説されています。
本の中頃からVisual Basicの学習になります。Visual Basicではクラスモジュール、コンストラクタ、オーバーロード、正規化、コンボボックス、データグリッドなどが解説されています。
それぞれについて深く解説されているのでなく、本システム構築を通じて、必要と思われる機能が、適正と思われるレベルで解説されているように感じました。
Visual Basicはそれなりに知っているつもりでしたが、この本で初めて知ったこともいくつか有りました。
残念だったところ
Visual Studio2022に無いコントロールが使われている
私のパソコンはVisual Studio2022がインストールされていますが、書籍はVisual Studio2012が使われています。最後の方でVisual Studio2022には無いコントロールが使われていたために、そこで終了しました。「DateRepeater」というコントロールです。何か方法があったかも知れませんがここで終了することを選びました。
帳票出力がExcel
業務アプリケーションでは印刷処理は外せない部分ではあるのですが、本書ではExcelファイルへの出力が解説されていました。Visual Basicでの本格的な印刷処理をおこなおうとするとかなり手ごわい、効率的に作業するのならサードパーティー製のコンポーネントを使用するのが一番だが無料ではいかないという理由です。
印刷処理は知りたかった部分なので、Excelで代用しているのは少し残念でした。
この本を読んだ方が良い人
Visual Basicの構文を知っていいる人やVBAや他のプログラミング言語を知っている人
変数宣言や分岐処理、繰り返し処理などの簡単なVisual Basicの構文についての解説はありません、これからVisual Basicを覚えたいという人には他の書籍をおすすめします。ただしVBAや他の言語を知っているのであれば理解できる、わからない部分を調べながら学習することは可能です。
実務レベルのデータベースシステムを知りたい人
プログラミングは知っているけど、データベースを使った業務アプリケーションがどんなものか体験したい人にはおすすめです。
フォームのレイアウトや機能の分け方などはシステム設計にてそれぞれ異なりますが、データベースシステムではマスタ画面、トランザクションデータの登録画面、集計処理など作るべきものは決まっています。もちろん規模は違いますが、やっていることに大きく違いはないはずです。
プログラミングは出来るけどシステム構築の経験がない人、興味がある人はおすすめです。