『Python2年生デスクトップアプリ開発のしくみ』の書籍レビューです。
Pythonのデスクトップアプリに触れてみたくて購入しました。Pythonデスクトップアプリに興味がある人にはちょうど良い勉強本だと思います。「デスクトップアプリに興味があるけど、なにか難しそう」と思っているなら、一度手に取って試してください。
イラストや漫画を使って、分かりやすい本ですよ。
この本を買ったほうがいい人
- Python初心者
- Pythonのデスクトップアプリに触れてみたい人
読みやすい本でていねいに解説されています。
これからPythonを学びたい人や、Pythonのデスクトップアプリに触れてみたい人におすすめです。
この本を買わないほうがいい人
- 全くのプログラミング初心者
- Pythonなどのプログラミングの基本文法を知らない人
全くのプログラミング初心者、他の言語にも触れていない人には難しいかもしれません。
変数の扱い方、IF文、While文などはプログラミングの基本なので他の言語を知っていれば分かることですが、全くの初心者でそれらが分からないなら他の書籍をお勧めします。
デスクトップアプリは初心者におすすめ
デスクトップアプリは面白いですよね。
多くのプログラミング学習本ではプログラムの動きを確認するために、コマンドラインからデータを入力しますが、デスクトップアプリはフォームを作って、そこからボタンをクリックすることでプログラムが動きます。
デスクトップアプリを作ると、初めてでも一人前のプログラムが作れた気持ちになれます。とてもプログラミングが楽しく感じるはずです。
本書はアプリを作りながら学習を行います。
初めての人でも「アプリの開発体験」ができるので、わくわくしながら学習を続けることができます。
この本で作成するアプリは「計算アプリ」「ファイル操作アプリ」「ゲームアプリ」などです。
ボリューム感がちょうど良い
本書は約200ページです。
見た感じは薄い本に見えますが、読んでみるとちょうど良いボリューム感となっています。
てんこ盛りの情報が欲しい人には物足りないかも知れません。
「本で学習して足りない部分はネットの情報で補う」といった学習方法をおすすめします。
厚すぎる本は挫折の原因になりますから。
イラスト解説で読みやすい
解説がイラストや漫画っぽくなっていて、読みやすく工夫されています。
文字サイズも大きめで、とても読みやすいです。
簡単なアプリ開発を体験しながら進めるので、飽きることなく学習できます。
Pythonの基本文法を学ぶなら他の書籍が良い
PySimpleGUIを使ったデスクトップアプリに特化しています。
変数、分岐、繰り返しなどのPythonの基本文法が良いと思います。
簡単な命令しか使っていないので、他の言語を経験している人は見ればわかると思います。
初心者の人でもサンプルを実行すればアプリが動くので、後から他の本でPythonの基本を学ぶのも良いですね。
スキルアップには物足りない
本のサイズや文字の大きさ、イラスト、漫画などから、明らかに初心者をターゲットにしているように感じます。
デスクトップアプリに触れてみたいというのであれば、この本で十分にメリットが感じられます。
Python経験者がスキルアップを目的に学ぼうとしたら、この本では物足りなさを感じるはずです。
クラスモジュールなどの難しそうな言葉は出てきません。