2024.12.30 俺のスキーシーズンはこの日がスタート。
昨年は雪不足で、正月過ぎのスタートだったが、今年は早い。
本当は、もう少し早くスタートしたかったけど、ゴルフやら何やらの野暮用で、結局年末になってしまった。
それでも、年内にスタートできたことに感謝しながら、楽しい一日を過ごすことができた。
今シーズン最初のゲレンデは、もちろんホワイトワールド尾瀬岩鞍。
シーズンインは忘れ物ばかり
ふだん通りに5時30分に起きる、いつも思う、「冬の寒い日になぜ早起きして、もっと寒いところに行くのか、あー暖かい布団から出たくない」、「今日はひとりだから、このまま寝ていても誰にも迷惑をかけないよな」。それでもキラキラした白いゲレンデと、青い空のコントラストが見たくて、気合いを入れて布団から出る。
自分の部屋から居間に移動して、電気、ファンヒーター、テレビ、こたつのスイッチを順番に入れる。お茶を一杯飲む、やっぱり寒い、少し鼻水が出てくる。少しずつ準備をして6時頃にようやく出発。
「おっと、ETCカード忘れた!!」
部屋にあるETCカードをバッグにしまい、「あぶなかった!!」と思いながら、ようやく出発。
朝食は駅前のローソン。12月30日の年末、朝の早い時間から働いている人に感謝しながら、ミックスサンドとお茶だけ購入、車を動かす前にサンドイッチのビニールを開けて、食べながら車を発進させる。町役場の前の坂道で、とある事に気がついた。
「スキーブーツを積んでない!!」
車を停めて荷物を確認する必要もない、絶対にブーツを積んだ記憶がない。スキー板、ストック、バッグと荷物を車に積んだ時に、何かを忘れたような、何かが足りないような、そんな気がしたのはブーツだった。
早く気がついて何よりだけど、気がついた瞬間は、身の毛がよだつほどの恐ろしさがあり、どうしてそんな大切なものを忘れてしまうのか、まさか「ぼけ」の始まりだろうか、と良くないことを考えてしまった。
こんな日は良くないことが起こるのではないかと、ネガティブになってしまう。車でのトラブル、リフト待ちでのトラブル、レストランでのトラブルなど、悪い出来事は前ぶれもなく降りかかるものだ。今日は気を付けよう。
もしも、ブーツを忘れたら、ブーツだけをレンタルするのか、後でビンディングを戻すのが面倒だから、スキー板とセットでレンタルするのか、そんなことを考えながらゲレンデに向けて車を走らせる。
9時前にスキー場に到着、青く晴れ渡った空と、キラキラした雪山にワクワクしながら準備を進める。
ところが、シーパンの上からウェアのパンツを履いていた。
「ぼけ」が始まったのだろうか?、穴があったら入りたい。周りの人に気付かれていないかと、そそくさと、ジーパンを脱いでウェアに着替えた。
パック券がなくなった
今年はいろんなものが値上がりした。俺はあまり買い物はしないので、よく知らないが、テレビやネットのニュースを見ているとそうらしい。
岩鞍リフト券の値段は昨年と同じようだ。1日券が土日で6,000円、特定日が6,500円。ちなみに年末年始、1月、2月の土曜日はほとんどが特定日になっているので、実質6,500円と考えていて問題ない。
昨年まであった食事付きパック券がなくなっていた。たしか、リフト一日券+1,000円で1,300円まで使える食事券が付くので数百円、来るたびにパック券を使っていた。価格ボードに書いてないので、買うときに聞いてみた。
「パック券はなくなったんですか?」、売り場の女性から「なくなりました」との返事。今年からはコンディションが悪い日は5時間券も考えたい。
話しかけやすいのだろうか
ひとりでスキーに来ることが多く、知らない人とリフトに乗ることも多い。だけど偶然となり合わせただけの人と、話をする事はあまりないのだが、今日は2人のスキーヤーから話しかけられた。どちらも一番下のリフト。
話しかけやすいのだろうか?、いやいや今日はとても天気がよくて、相手の人が少しハイテンションになっていただけのこと。
一人目はキャップをかぶったおじさん。身長はそれほど高くない、白髪まじりで年齢は5歳か10歳上に見える。昨日から泊まっていたようで、今日はとても良いと言っていた。「エキスパートを滑りたいけど、雪が柔らかくてこの辺を滑ってますよ」。ん、エキスパート?もしかして達人ではないかと思い聞いてみた「エキスパートは上ですか?」、「いやいや、下の短いリフトですよ」。達人ではなかった。ちょっとだけ安心した。だけど、「新雪はちょっとトップを上げて滑ると楽しいですよ」と言っていたので、けっこう滑れる人かもしれない。
もうひとりはニット帽をかぶったおじさん。リフトに座る直前に「乗りまーす」と言って入ってきた。こちらのおじさんも背が高くない、話からすると70歳を過ぎているようだ。「そうですかー」と言いながら話を聞いていたら、リフト1本ずっとしゃべっていた。なんでも昔スキーで大怪我したらしい。歳をとってもスキーができるのはあやかりたい。はたして俺は何歳までスキーができるのか。ぜひとも安全にスキーを続けて欲しい。リフトが降り場に到着して「それでは、気をつけて滑ってください」と声をかけて別れました。
岩鞍は滑りにくいと思っているが
スキーの腕前というか、足前というか、自慢できるほどではない。二十歳頃からやっているのでキャリアは長いから、転ぶことなどないけれど、小回りが苦手、コブは滑れない、どこにでもいる一般スキーヤーレベル。ゴルフで例えれば、100前後をウロウロしているレベルだろうか?
岩鞍は上のゲレンデと下のゲレンデで滑りやすさが違う。一番下のファミリーゲレンデは緩やかで滑りやすい、気持ちよくカービングで滑ることができる。その上になるとエキスパート下部、チャンピオンA、女子国体、さらに西山のななかまどコースあたりが、コースもそこそこ長くておすすめだけど、ぼこぼこ荒れていてるので、少し滑りにくい。グルーミングしているのか、していないのか。単純に俺が下手なんだろなとも思う。このあたりの斜面は中級者レベルのコースなので斜度もそこそこあるから、どうしても荒れてしまうのだろう。どのコースも距離が長いので楽しい、いっきに滑ると息が切れる。運動している気分になれる。
岩鞍で快適にカービングしたいのであれば、ゴンドラからミルキーが一番良い。初心者から中級者くらいのレベルなら、一日滑っても飽きない気がする。特にS字を過ぎてからの緩斜面はコースが広くて見た目より長い、滑り方はカービング一択。疲れも忘れて快適にクルージングできる。14時過ぎるくらいから日陰になるので、朝のほうが気持ちが良い。
そうそう、名前が出なかったリーゼン、男子国体、エキスパート上部、ぶなの木コースなどの上級者コースは俺のレベルでは無理。スキー上級者だけが入ることができる聖域、一般スキーヤーには歯が立たないゲレンデ、我こそはと思うスキーヤーはチャレンジしてほしい。
いづれにしても、今年も雪が降ってスキーができること、感謝しながら、今年も尾瀬岩鞍に通おうと思う。